ラプラディの魅力
ラプラディの魅力を存分に伝えられるかどうかは怪しいところですが、一人でも多くの方にラプラディの魅力を伝えられたらと思います。
ポリプテルス・ビキール・ラプラディ

国内初入荷は1978年。
ビキールの亜種で、全長は70cmを超えるとされているが、一般的な水槽内飼育では50cmを越えればかなりのものと見ていい。

背鰭条数は13〜15と多めで、ビキール・ビキールに次いで多い。

生息地は、セネガル・ガンビア・ゲバ・ヴォルタ・ニジェール・ベヌエ・オウエメ・ロゴン・シャリ川・チャド湖等の西アフリカ一帯。その生息地の多さからかどうかはわからないが、地域変異個体が多く、コレクション性に富む。
最近の入荷は、俗に言うギニア便とナイジェリア便が主で、特にギニア便には通称ラプエン(ラプラディ×エンドリケリー)等の地域変異個体が多いように思う。

成魚期の成長速度は緩やかで、大きく育てるにはかなりの根気と情熱が必要になるが、稚魚期の成長速度はエンドリケリーとあまり変わらない成長を見せる。ただ魚食性は弱く、大きく育てるには、いかに早い段階で人工飼料等に慣らすかが、一つのポイントになる。

性格は神経質で、泳ぎ回ったりすることはほぼ無く、水質や飼育環境の変化に敏感、明るいときの捕食もまずお目にかかれない。生餌の捕食は特に下手で、一般的に「待ち伏せ型」と言われているように、積極的に生餌を追うことはほぼ無いといっていい。そういった面から飼育はポリプテルスの中では色々と気を使う部類だと思う。
しかしそれを補う魅力は、何といってもその体色・柄で、底砂、飼育環境によっては劇的な変化を見せることがある。
特にガーネットなどの赤系の底砂を使用すれば、地味なイメージも払拭されるはずである。
前述で明るいときの捕食...と書いたが、うちでは人工飼料を食べさせるために、照明消灯後30分くらいで給餌している。
最初は匂いに誘われて、餌を探す程度だったが、今ではこれでもかと言うほど、人工飼料を食べるようになった。これは我が家での例で、明るいときの捕食に慣らしてしまえばこの限りではないと思う。ただ人工飼料になかなかなれない時には、ぜひ試してもらいたい。
ラプラディの分類形質の計測値

体色について
ラプラディの体色は底砂によってその個体の体色の素質を引き出すことができる。
敢えて分類を分けるとすると2つのタイプに分かれる。
まず一つは全体的に茶色になるタイプ。そしてもう一つは緑変するタイプ。
稀に黒い体色のラプラを見かけるが、その原因は素質であったり何らかの疾患であったり、原因は多々あると思う。
飼育にオススメな底砂は、やはりガーネット。茶色の体色を引き出すのにはもちろん、緑変個体にも向いている。

柄(バンド?)について
ラプラディの特徴として欠かせないのは、頭部から尾鰭へ向かって伸びる数本のライン、体側後方部に縦方向に入る不規則な柄(バンド?)の2つではないだろうか。特に前者のラインはラプラディを語るに欠かせないとても重要な柄だと思う。個人的にはこのラインがラプラディでは一番好きで、特に緑変した個体に茶色のようなラインが入るものがたまらなく好きです。
やはりこの柄を引き出すのもガーネットが一番適している。


Information
以前よりPCサイトの方でLapradi's Museumというものを開設いたしております。
Lapradi's Museumは皆さんが飼育されている自慢のラプラディ(コリバ・ビキール・アンソルギーでも結構です)を投稿していただき、展示すると言う、参加型のカテゴリーです。多数のご参加お待ちしております。宜しくお願いいたします。
なお投稿していただいた方には、館員No.・Name入りのメンバーズパスを勝手にプレゼントさせていただきます(笑。
携帯電話からの投稿もできるようになっておりますので是非宜しくお願い致します。

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